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【ネタバレ有】映画「ゲットアウト」を考察!隠された伏線と衝撃のラストの謎を解説

「ん?」という違和感。

なんてことないふうにストーリは進んでいくのだが、中盤から思わぬ展開に発展し、2度目の鑑賞で、さらにその面白さが増す。

そんな面白い映画「ゲットアウト」が、まさかの低予算映画だというから驚いた。

結果的にアカデミー賞脚本賞を受賞し、本作が長編映画初監督だったジョーダン・ピールの名を世界中に轟かせたのだから凄いとしか言いようがない。

たった104分というコンパクトに収められたこの「ゲットアウト」の世界観とストーリを徹底考察していきたいのだが、考察という真面目な枠は苦手なので、あくまで勢いで語る感じにしていきたいと思う。

引用:映画.com
(©2017 UNIVERSAL STUDIOS All Rights Reserved)

 

本記事はこの映画を見たことを前提に、ネタバレ全開&勢いで書いています。「これから見ようと思っている方」は、本記事を見ずに鑑賞されることをおすすめします。

 

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映画「ゲットアウト」のあらすじと解説はこちら

「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」「ヴィジット」など人気ホラー作品を手がけるジェイソン・ブラムが製作し、アメリカのお笑いコンビ「キー&ピール」のジョーダン・ピールが初メガホンをとったホラー。低予算ながら全米で大ヒットを記録し、第90回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞の4部門にノミネートされ、脚本賞を受賞した。アフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、白人の彼女ローズの実家へ招待される。過剰なまでの歓迎を受けたクリスは、ローズの実家に黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚えていた。その翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに出席したクリスは、参加者がなぜか白人ばかりで気が滅入っていた。そんな中、黒人の若者を発見したクリスは思わず彼にカメラを向ける。しかし、フラッシュがたかれたのと同時に若者は鼻から血を流し、態度を急変させて「出て行け!」とクリスに襲いかかってくる。

2017年製作/104分/G/アメリカ
原題または英題:Get Out
配給:東宝東和
劇場公開日:2017年10月27日

映画.comより引用:

ゲット・アウト : 作品情報・キャスト・あらすじ・動画 - 映画.com

 

映画「ゲットアウト」の予告編

 

映画「ゲットアウト」の評価

★★★★☆4.5点

緻密に構成された伏線とストーリー展開が神がかってる!

 

【ネタバレ全開】勢いで「ゲットアウト」考察&語っていく!

え、お前も敵かよ!!!

まず言わせてくれ!!!

ローズ、お前も敵なのかよぉぉぉぉ!!!!!!(泣)

めっちゃ前半善人顔やったやん!!

そんな顔もできるんかよぉぉぉ!!!!

 

鍵探してる時のあのシーンの、絶対敵やんって気持ちと、いやここは味方であってほしいという気持ちが複雑に入り混じって、主人公のクリスと同じように叫びたくなりました。

 

いやぁ、いい意味で裏切られましたね。

そっか〜そういう展開なのか〜っていう、予想外と納得感が相まって、より一層この映画の面白さを感じることができました。

間延びせず、着実にストーリーを進めてくれるコンパクトさが好きです。

そして後半の、気持ちを次に入れ替えて新しい候補者を探すローズの表情ったら、もう、コワすぎでしょ。

もうクリスは女性と付き合うことなんてできなくなっちゃうんじゃないだろうか…とエンディングを迎えたあと心配しちゃいました。

 

最初の誘拐シーンは誰だったのか?

さて、この映画で一番言いたかったことを言えたので(笑)、話を冒頭に戻していくと、いっちばん最初に黒人の誰かが誘拐されるシーンが有りましたよね。

軽快な音楽とともに誰かが黒人の首を絞め、車で誘拐する。

そして気味の悪いBGMに切り替わって…という冒頭のつかみは完璧でした。

 

結論から言うと、最初に誘拐されたシーンにおける黒人は、中盤の親睦会でクリスにフラッシュ付きで写真を撮られ鼻血を出し暴走してしまったローガンだと推測します。

そして連れ去ったのはローズの兄、ジェレミーでしょう。

どこかのシーンで「ジェレミーは手荒な真似が〜」とかって言われていたシーンが有ったので、ローズのように心から入り込み連れてくる戦法ではなく、物理的に取り押さえて連れてくる戦法だということなのでしょう。

 

日本で言う悪の秘密結社というと、いろんなアニメでも少々おバカに描かれ、なぜか真っ向勝負を仕掛けてくることが多いわけですが、ある意味でジェレミーもそんな正攻法を使っているわけです。

ところがどっこい、本作ではローズのように、巧みな心理戦でいつのまにか敵の罠にかかってしまっているという複雑な心理技も使える秘密結社だったということでしょう。

きっとクリスだけじゃなく、だれだったとしても見破るのは難しいのでは。

自分事に置き換えると恐ろしいことです。ダレモシンヨウデキナイ。。。

 

運転シーンの違和感と、ローズの正義感

さて冒頭の誘拐シーンの次に印象的だったのは、ローズの実家へ向かう道中です。

どんな映画でもカップルの運転シーンでは「彼氏」や「旦那」役である男がする場合が、殆どと言ってもいいほど多いものです。

ですが、本作では女性であるローズが運転していました。

かなり多くの人が違和感を感じたのではないかと思いますが、本来のことを言えば違和感を感じることそのものがおかしいとも言えること(女性が運転してはいけないわけじゃないから)なので、ついスルーしてしまいました。

ですが、結論から言うと、これもローズの罠であったわけです。

 

1つはローズが運転をする=鍵を保持しているということ。

中盤、違和感に気づいて帰ろうとするクリスですが、ローズが鍵を持っているので逃げようにも逃げられない。どうしようもなかったんですね。

もう1つは、大事な商品を、大事に運ぶため。

後半オークションという形で秘密裏に人身売買されるビンゴ大会(なんでビンゴなんw)が開催されるわけですが、要はクリスは大事な大事なお金になる商品なんですね。

傷一つ付けるわけにはいかないわけです。

(といいつつ、事故ってしまうわけですが…。あれにはローズも焦ったのかな?)

 

そしてローズは、警察官が黒人差別感情を持っていたにもかかわらず、守ろうとする素振りを見せました。

とっても仲睦むじい、幸せなカップルに見えたわけですが、その正義感はなんのためだったのか…と思うと怖いです。(のちのちここでクリスがいたことを証明されてしまうと、行方不明後にめんどくさくなるっていうのが真っ当な理由でしょうか)

催眠術の強さと弱さ

続いて、この映画の展開において肝ともなる「催眠術」の強さについてです。

お母さんが、ティーカップとスプーンでものの見事にクリスを催眠術にかけてしまい、本来の人格?を地に落としていくわけですが、あれ、強すぎますよね(笑)

ちょっと会話するだけではめられてしまうので、避けようがありません。

 

かと思いきや、何を思ったのか、捕まったクリスは綿を耳に詰めて催眠術の予防策を取っていました。

個人的には懐中時計を振り子のように動かすのと同じように、てっきり、ティースプーンを回すことに意味があるのかと思っていたので、音にも作用があると気づいたのは、クリスの運の良さですね。

 

そして、さすが超パワーの持ち主クリスのもと、お父さんとジェレミーを倒し、お母さんとばったり遭遇するわけですが、あのティーカップとスプーンがなければただの人。

見どころもなく、あっさりやられていきました。

道具がなくても催眠術がかけられたら強いのにね。と思いながら、その滑稽さに魅力も感じてしまいました。(強い能力には、制限もつきものですね。超能力系漫画の鉄板ともいえるやつ)

 

アーミテージ家は結局何をしていたのか

アーミテージ家がやっていたことは、中盤〜終盤にかけて明らかになりました。

黒人の見た目や体力に魅了されていた(特に高齢の)富裕層の白人のために、人身売買をしていたわけですね。

人身売買といっても、本作ではかなり特殊な方法で、なんと脳をまるごと移植することで、体は黒人の体そのものを使いながら、心は脳が操るという、まさかすぎる展開でした。

なので、出てくる黒人たちはみな、もとは白人だった富裕層たちがのっとった姿だったわけです。

理屈はわかりませんが、脳を移植し続ければ不老不死も可能っていう考え方なんだろうか…?

作中では、家政婦の黒人にはローズから見てアーミテージ家のおばあちゃんが、お手伝い?の黒人にはおじいちゃんがはいっていました。恐ろしすぎるぜ…。

 

黒人を性奴隷にしているんだ!なんてセリフがクリスの友人から出てきていましたが、「性」どころか「生」奴隷でしたね。

しかも脳を移植されたあとも、本来の人格は生き続けるというのも、なんとも悲しいものです。(いっそ死んだほうがマシとも言える)

 

なんとなくしていたことはわかりましたが、最終的な目的は不明です。

おじいちゃんとおばあちゃんが実際に成り代わっていたことから、自分たちが黒人の体を使いたいという目的があったのは間違いないと思いますが、オークションなどの形をとっていたことから、金目的でもあったのでしょうか?

とにかく貪欲すぎるぜ。。。

 

ところどころで出てくる謎のシーンの正体

ということで、クリス以外の黒人の登場人物はすべて誰かに成り変わられていることが判明したわけですが、それによっていくつかの謎のシーン(違和感)の正体が明らかになりました。

 

例えば、家政婦の女性の髪の毛を触っているシーン。

終盤でそれがかつらだったことが明らかになりますが、脳の手術をしているので、傷跡が残ってしまうんですね。それを隠すためだったと。

その証拠に、男性の黒人の登場人物はクリス以外、みな帽子をかぶっていました。

 

そして男性のお手伝い?さんが夜中、急に走ってくるシーン。

これの意味ははっきりしない部分もありますが、もし体力に魅力を感じて移植していたのであれば、本来中身はおじいちゃん故に、思いっきり走れることに喜びを感じていたのかもしれません。

始めてみたとき、猛凸してくる姿がコワすぎたわけですが、うっきうきで走っていたのだとしたらちょっと可愛いかも(笑)

 

あとはフラッシュで暴れてしまうローガンのシーン。

鼻血が出て「ゲットアウト(出て行け!!!)」と叫ぶわけですが、今思うと、助けたかったからなのかもしれませんね。

ここから今すぐ出て行け!今なら助かるぞ、と。。。切ない。。。

終盤でもこのフラッシュがクリスのことを助けてくれるわけですが、なぜフラッシュで催眠術がとけてしまうのかはわかりませんでした。

 

終わりに

ということで、映画「ゲットアウト」めちゃくちゃ面白かったです。

二度、三度見ても楽しめる映画だと思うので、何度か見たり、考察サイトを観て意味を深めたりしてさらに楽しんでいけたらと思います。

(一方で、黒人差別への社会的メッセージが込められている映画でもあるので、エンタメとしてだけ消費するのも間違いかもしれません。)

 

ちなみに、同じジョーダン・ピールが監督している「アス」もめちゃくちゃおもしろいです。

といいつつもだいぶ前に見ていて忘れてしまっているので、もう一度鑑賞して、可能ならレビューしていきたいと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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